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新井 英彦; 泉類 詩郎*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
高分子論文集, 36(1), p.55 - 60, 1979/00
被引用回数:0室温線重合ポリエチレンの微細構造の研究のためオゾン酸化法でエッチングを行い、その酸化生成物の熱分析を行った。酸化物を溶融状態から一定の冷却速度で再結晶化した試料の加熱曲線は二重吸熱ピークを示し、オゾン酸化の結果、2種の分子量の結晶が生成していることが認められた。この結果はGPC分析結果とよく対応した。溶融再結晶化物の融解熱は原試料の場合より短時間オゾン酸化試料の場合の方が大きくなり、結晶化を阻害するような分岐点等がオゾン酸化の初期の段階で取り除かれたことが明らかとなった。
新井 英彦; 和田 武*; 栗山 将
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 14(8), p.1379 - 1389, 1976/08
これまで貧溶媒中ではポリエチレンの単結晶は生成しないとされていた。本研究ではエチルアルコール等の貧、および中程度の溶媒中でエチレンの線重合を行い、生成ポリマーの形態を電顕で観察した。その結果生成物の形態は溶媒の種類、重合温度、生成物の分子量に依存することが明らかになった。さらに、適当の重合条件を選べば、アルコール等のポリエチレンの貧溶媒中でも数m以上の大きなポリエチレン単結晶が生成されることがわかった。
細井 正広*; 栗山 将; 河合 徹*
繊維学会誌, 30(4), p.44 - 49, 1974/04
各種重合条件下で生成した線重合ポリエチレンの分子量分布をGPC法で求めた。重合温度が高いと分子量分布は単一の鋭いピークを示すのに対し、低温重合ではブロードな双峰を示す。この高分子量種に対応するピークは重合圧力が高いほど強大となる。二段照射重合によって得たポリエチレンの分子量分布も低温重合に特有の双峰を示す。この二段目の重合で生成するポリマーの分子鎖数の時間的増加割合は高分子量成分ほど大きくなる。この傾向は通常の照射重合物でも顕著に表われ、長寿命ラジカルの存在が示唆される。また、反応器の一部を鉛遮蔽して重合したポリエチレンでは通常法で得たポリマーよりも常に分子量大きく、分布のピークも高分子量側に移行する。これらの事実は一度生成したポリマー固体に長寿命ラジカルが存在し、それがモノマーと結合し、分子鎖の生長およびグラフト反応(長鎖分岐の生成)を起こすと考えればよく説明できる。
細井 正広*; 栗山 将; 河合 徹*
繊維学会誌, 30(3), p.184 - 188, 1974/03
エチレンの線重合過程におけるポリマー効果を明らかにするため、重合中に加えられる攪拌のポリマー形態および物性に与える影響を検討するとともに、重合結晶化機構との関連を明らかにした。攪拌速度を変えて得られたポリマーの融点、融解熱、メチル基濃度は攪拌速度の影響をうけず、単に比表面積のみが変化する。比表面積は重合速度および分子量の攪拌速度依存性と全く同様に、重合速度の増大するとともに最初減少し約200~500rpmで極小となり、それ以後再び増大する。分子量分布は攪拌速度の増大とともに、より高分子量成分をより多く含み、形態観察でも同様にフィビリル状構造がより多く認められる。さらに、このフィビリル状構造には節部が認められるが、これは分子鎖の折りたたまれたラメラ晶の部分的unfoldingで生成すると考えられ、このため比表面積が大となり、従って生成ポリマー効果の影響が表われ、反応速度および分子量が増大するのであろう。